菅平高原を守るために。スガダイラーズの活動
2020-08-10新型コロナウイルスの影響で屋外イベントや移動などに自粛要請が出ていた2020年の夏。年に一度の菅平高原での合宿を断念せざるを得なかったチームも多かった。
そんな中、菅平高原がクラウドファンディングを始めたというニュースを見つけ、ミニラグ東京!取材班は現地へ向かった。
取材日:2020年8月8日
お話を伺ったのは菅平プリンスホテル・専務取締役の大久保寿幸さん。
合宿のお客さまが例年の1/10に
菅平全体で例年1,000チーム近い合宿を受け入れていますが、残念ながら今年は30チームほど。ラグビーをしたい、合宿をしたい…という気持ちはみんな一緒。特に指導者のみなさんは、学生の頃から何十年も菅平にきてくれている方々ばかり。キャンセルの電話ひとつでさえ、むしろこちらが励まされてしまいます。菅平を必要としてくれている人の声が、励みになっています。
クラウドファンディングの手応え
SNSをはじめました。プロジェクトに賛同いただいた旅館・ホテルのみなさんの動画をアップしたり…そしてクラウドファンディングです。菅平全体でどこまでできるのだろう?寄付をいただくことってどういうことか?という心配も先立ちましたが、プロジェクトが立ち上がってみると、様予想以上の反響に驚きました。中でも、地元の若手が積極的に動きいてくれて、力強いムーブメントになりそうです。ゴール(8月31日)まで、もう一山、みんなでムーブメントを起こしていきたいです。
伊丹ラグビースクールの子どもたちとの思い出
合宿にきたラガーマンたちを載せたバスをグラウンドまで運転する毎日が大好きです。毎年来てくれる彼らの成長が楽しみです。
伊丹ラグビースクールのみなさんが合宿する時期、自分の誕生日(8月●日)に、スクール生たちが何かプライズをしてくれるのがとてもうれしいです。
ラグビースクールの卒業生が中学でプレイし高校、大学とラグビーの菅平で再会できるのはとてもうれしいし、私自身にも励みになります。まだ代表キャップ1の梶村祐介選手(サントリー)が、最初の1枚目の桜ジャージをプレゼントしてくれた時は、彼のスクール時代からの頑張りを見続けてきたので、とても感動しました。いまも、ロビーに大切にディスプレイしています。
夏を一緒に過ごしたプレーヤーのキモチに寄りそいたい
合宿でその子の成長を見続けているので、離れていてもSNSなどで彼らが近況をアップすると、そのこころ中の葛藤やケガの時の心境などが手に取るように分かる気がします。
取材後、我々は菅平高原の各グランドを訪れた。
いつもは多くのチームバスで渋滞している菅平高原だが、今年は実に閑散としていた。旅館やペンションは一度閉業してしまえば、再開するのは用意ではない。この合宿の聖地を守り続けるという意思は多くの人の共感を呼び、スガダイラーズのクラウドファンディング は各方面から注目を浴びている。
スガダイラーズ クラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/sugadairers2020